昨年、9月〜11月に行ったサントミューゼ展示「学生たちがつくった木の動物の包装紙:私たちがデザインする(つくる)」につづく第2弾です。ぜひ、ご参加ください。

テーマ(イベント名称)
「裏山の木で裏山にあずまやをつくる:自分たちの社会を自分たちで形づくってみる」
趣旨
本学が進める「デザインの学び」では、学生たちが「自ら構想し・表現し・つくり出す体験の場」を教育プログラムとして実現しています。その学びを、大学教育の内にとどめず、社会に広げる活動が「デザインキャンプ上田:森のそばで学ぶ*1」です。今年度はじまった「ボランティア活動科目(デザインキャンプ上田)」の学びの一端(あずまやづくり)を上田市民他に広く開示するため、上田市立美術館で参加体験型イベントを行います。
内容
「あずまやづくり」のプロセス「①構想・設計〜②墨つけ・きざみ〜③仮組み・建て方」のなかの「仮組み」を、来館した希望者が体験します。あわせて「森のそばで学ぶ」プログラムの流れをパネルで紹介します。
そのプログラムは、大学の裏山(唐臼山)を活動フィールドにする複数のグループがつながり、2023年度にスタート。
①裏山の立木との出会い、②その伐採(陽のあたる地面の再生)、③伐採体験の物語り表現、④伐採した原木を教材にする授業(③④の成果を2024年秋にサントミューゼ展示)、⑤原木の搬出、そして今年度の⑥製材の利活用「裏山の木でつくる」(あずまやづくり*2と附属幼稚園園庭づくり)という活動で構成されています。
*1「デザインキャンプ上田:森のそばで学ぶ」のねらいは、森の活動と教室での省察(その活動の意味を考える)を往復することで、学び手たちが「自分たちの社会を自分たちで形づくれるんだ」と気づくことです。また、「里山」を結び目に、現在の新田住民や地域の人びと、大学メンバーが出会いつながり、そこに新たな営みが始まること、小さな「社会」を経験することです。
*2 唐臼山の頂上に大きな松の木が堂々と立っていました。江戸時代の安永5(1776)年、下之郷から移り住んだ住民たちがその新田開村記念に植樹したものと言われています。およそ30年前にその木が松枯れし、惜しまれながら伐採されました。その老松も記憶と地域の歴史をこれからも大切にしたいと、樹齢220年の切株に東屋を架けるプロジェクトが「あずまやづくり」です。
会期
2025年9月26日(金)〜 2025年9月28日(日)
三日間、いずれの時間でも行っている活動に参加できます。年齢など参加制限のある活動もあります。
スケジュール
9月26日(金)
14:00〜17:00:あずまやの部材(柱や梁、桁など)とデザインキャンプ活動紹介パネルの展示と説明
9月27日(土)
9:00〜10:30:ここから二日間の活動説明と①部材の運び出し活動(数字は参加体験活動)
10:30〜12:00:②あずまやの棟木の刻み体験と、③仮組み活動その1
13:00〜16:30:④仮組み活動その2
9月28日(日)
9:00〜12:00:⑤仮組みの解体と、⑥片付け
13:00〜14:30(15:00):対話の会(自分たちの社会を自分たちで形づくってみる、仮題)
15:00:公開の終了
・9月27日、28日両日とも、パネル展示を使ってキャンプ活動の説明を随時行います。
会場 上田市立美術館(サントミューゼ)、1F 上田城エントランス付近、「対話の会」は子どもアトリエ(予定)
参加費 無料
問い合わせ 上田短期大学、未来共創センター、tel 0268-39-7061
主催 学校法人北野学園 上田短期大学、デザインの学びづくりチーム
事業形態 上田短期大学と上田市立美術館の連携事業
*この活動は三菱みらい育成財団の助成を受けています。